ハイブリッド型イヤホンのすすめ

岡山県で文字彫り職人をしている私もそうだが、スピーカーの音質にこだわりのある人はイヤホンにも必ずこだわるはず。イヤホンの中には、音を出してくれるドライバーが搭載されている。
ドライバーには大きくバランスド・アーマチュア型(以下BA型)とダイナミック型の二種類がある。前者は主に高音域~中音域を主な出力対象とし、繊細な音を出す。後者は低音域主な出力対象とし、厚めのベース音を背景に迫力のある音を出す。数年前まではBA型のドライバーだけのイヤホン、あるいはダイナミック型だけのイヤホンの二択だった。しかし、2000年代半ばにそれら両方のドライバーを一機ずつ搭載した「Ultimate ears 5EB」という製品が登場した。つまり、お互いのドライバーがお互いの弱点を補いながら、得意な音域を出力する「ハイブリッド型」イヤホンの登場である。かつてハイブリッド型イヤホンは、数万円から10万円を越えるものに至るまで、かなり高価格なものが中心であった。また、両ドライバーが喧嘩し合い、お互いの長所を消し合うという商品も目立った。しかし、近年の開発技術の向上、ハイブリッド型イヤホンの流通増加に伴う製造コストの減少などもあり、現在ではわずか数千円程度でハイブリッド型イヤホンが手に入る。BA型とダイナミック型の良いトコ取りの音質を、ハイブリッド型イヤホンでぜひ体験して欲しい。

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